トリック・オア・トリート|特別養護老人ホーム「ふくろうの杜」 スタッフブログ

ボランティア

ホーム > スタッフブログ > > トリック・オア・トリート

トリック・オア・トリート

2014年11月5日

トリック・オア・トリート

 10月31日は、ハロウィンでした。東京・大阪ではテレビに取り上げられるほどの盛り上がりで、仮装する人も多かったようですね。東京や名古屋に遊びに出かけたスタッフからも、仮装した人を見かけたと聞きました。残念ながら筆者は仕事でしたが、テレビで報じられているのを見かけ、羨ましいような寂しいような気持ちになりました。

 ハロウィンといえばカボチャですが、なぜカボチャを使うのでしょうか。

 ハロウィンはキリスト教徒に広まる前には、元々はアイルランドやスコットランドに伝わるケルト人の風習だったようです。彼らの神話には、ジャック・オー・ランタンという、頭がカボチャでできた怪物が居ます。日本でいう「鬼火」のような存在で、ハロウィンの日には故人の霊魂が家族を訪ねてくるのだそうです。しかし同時期に、害を及ぼす精霊や魔女も現れるので、これらを追い払うために仮装するのだとか。また、カボチャのランタンを作って飾るのは、故人の霊魂が家族を訪ねるための道標だという話もあります。日本でいうお盆のようなものでしょうか。ランタンが道標ならば、お盆にナスの馬を作るのと似たような考え方なのかもしれません。

 ところで、カボチャは小豆と近縁で、「いとこ煮」といえばカボチャと小豆の煮物です。ふくろうの杜でも時々提供される定番のおかずです。一方、ナスはサツマイモと近縁だそうで、ナス目(「目」は「科」より上位のカテゴリ)の植物だそうです。植物に詳しくない筆者には、どちらもお互いに似ていないように見えて、不思議な感じがします。

 先日、あるご家族様から大きなサツマイモを頂きましたので、干し芋にして食べました。干し芋作りでは、何日もかけて干し続けるのが普通ですが、そのようにするとかなり硬くなります。スルメほどではありませんが、かなり歯が丈夫でなければ食べられないでしょう。そこで今回は、干す時間を短くすることで柔らかくしました。人の太ももほどもあった大きなサツマイモが姿を変えて、入れ歯でも食べられるほどの干し芋に仕上がりました。

 いつまでも、おいしく食べられることを願って。こぶ次郎4号でした。

<< スタッフブログ 一覧へ

このページの先頭へ