五月人形に込める願い|特別養護老人ホーム「ふくろうの杜」 スタッフブログ

ボランティア

ホーム > スタッフブログ > 日記 > 五月人形に込める願い

五月人形に込める願い

2015年5月11日 [日記]

五月人形に込める願い

 今年もゴールデンウィークがやってきました。5月5日「こどもの日」に向けて、鯉のぼりや五月人形を飾っているご家庭も多いことと思います。

 鯉のぼりが立身出世を願って飾られるのに対し、五月人形は子供の成長を祝い、健康を願って飾られるものだそうです。人形のモデルは、金太郎や武蔵坊弁慶だそうで、これらは強い体の象徴なのでしょう。人形が身に着けている鎧兜は、身を守る道具であることから「けがや病気から守る」ことを表し、刀は魔除け(病気予防)の意味があるそうです。

 この刀は、そもそもは菖蒲の葉の形が刀に似ているから使われるようになったそうで、さらには「菖蒲」が「尚武」と同じ読みであることから武者の人形が使われるようになったそうです。鎌倉時代以前の形式は、中国で5月は「悪月」5日は「悪日」とされることから、5月5日に邪気を払うとされる蓮で人形を作り菖蒲を門に飾る、というものだったそうです。

 ふくろうの杜でも、五月人形を飾りました。かなり重度の認知症を患ったとしても、子供のことを忘れることは少ないようです。筆者の祖父は、ほとんど食事も摂れなくなった頃ですら、息子の名前だけはハッキリと呼べましたし、孫と息子を間違えていたものの「(息子に食べさせてもらって)うれしかった」と大きな声を上げていました。

 今年のゴールデンウィークは、7日(木)、8日(金)と平日を挟んで、週末を迎えます。子供の相手で疲れた体を休める傍ら、かつてそうしてくれた親を振り返るのもいいかもしれません。インフルエンザの流行も落ち着き、ふくろうの杜では「面会はお住まいの外で」という規制も解除されました。近くの芝桜も見頃を迎えています。ぜひまた気兼ねなくお越し下さい。

 こぶじろう4号でした。

<< スタッフブログ 一覧へ

このページの先頭へ