2015年5月27日 [お昼ご飯]
今日のメニューは
ビビンバ、ふきの土佐煮、コールスロー、フルーツ、漬物、中華スープです。
ビビンバは肉やナムル(もやし、人参、ほうれん草など野菜の和え物)をご飯に乗せ、混ぜて食べる料理です。韓国語では混ぜご飯という意味でかつては骨董飯(ゴンドルバン)とも呼ばれたそうです。
韓国の代表的な料理のひとつで起源は諸説あるようです。「大晦日に残った食べ物は新年まで持ち越さない風習があり、残った食べ物をご飯とまぜて食べたのがビビンバの始まり」とも言われています。
1945年日本の敗戦を経て、在日朝鮮人の人達が生計のために営むようになった食堂を通じて日本国内へ広まっていったとされています。
日本でも、享保十五年(1730)に刊行された嘯夕軒宋堅著『料理網目調味抄』には、現在でも多く食べられている様々な炊き込みご飯が、室町時代から作られていたとの記述があるそうです。
ビビンバも炊き込みご飯も肉と野菜を一緒に摂れる料理の一つで、野菜に含まれるビタミンCと一緒に摂ることで、肉に含まれる鉄分の吸収率が良くなります。
どちらも先人の知恵が活かされている料理です。
今回は韓国の伝統的な料理でしたが、各地に古くから大事に伝えられてきた料理には、その地方独自の風習や歴史が込められています。料理を味わいながら触れてみてはいかがでしょうか。