2016年5月18日 [お昼ご飯]
5月17日のメニューは
春の炊き込みごはん、棒棒鶏サラダ、茄子の揚げ煮、漬物、ゼリー、吸物です。
炊き込みご飯に「たけのこ」を用いました。
「たけのこ」を漢字で書くと、読んで字のごとく竹冠に旬と書いて「たけのこ」と読みます。たけのこは成長がとても速く約10日間で竹に成長し、一瞬(一旬)だけしか食べることができないため、10日間を意味する「旬」から筍(たけのこ)という字になったと言われています。
たけのこには孟宗竹、真竹、淡竹、寒山竹、根曲り竹など様々種類があり、種類で旬が変わってきます。
お店にあるほとんどが孟宗竹(もうそうちく)といい、最もおいしい旬の時期は3~5月頃です。また、たけのこを食用にしているのは日本と中国のみと言われています。
栄養成分としては、チロシン、カリウム、ビタミン、食物繊維を多く含んでいます。中でもたけのこに特徴的な成分であるチロシンは、アミノ酸の一種で茹でた時に出てくる白い粒のことを指します。チロシンはドーパミン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質の原料になります。ドーパミンは脳を活性化させ、やる気や目標を達成した時の満足感・興奮などを作り出します。ドーパミンが不足すると、やる気や集中力が低下してしまいます。
チロシンには、心身のバランスを保つために欠かせない物質であるドーパミンの分泌を高める作用があります。
特に今回のようなたけのこご飯は、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖と組み合わせるため効率よくチロシンを吸収でき、進学就職など新しい環境での生活で、やる気が起きない元気が出ない勉強や仕事に集中できないなどの症状が現れる「五月病」にもよいとされます。
たけのこが一番おいしい旬の状態は、皮につやがある。重みがしっかりある。根元の「いぼ」が濃赤色になっていない、竹の先端が緑色ではない物がおいしいそうです。食べ過ぎに注意して旬のたけのこを味わってみてはいかがでしょうか。