2016年7月4日 [お昼ご飯]
今日のメニューは
ツナと大豆の混ぜごはん、鶏のさっぱりゆずポンソテー、さつまいものわさびマヨ和え、漬物、ゼリー、味噌汁です。
主食は、混ぜごはんに「山椒」を使用しました。「山椒」は日本と朝鮮半島南部を原産とする古くから親しまれている香辛料です。新芽、若葉、つぼみ、果実などを食用として利用します。未熟な青い果実は佃煮などに利用されます。熟してはぜた果実の皮の部分を粉にしたものが、ウナギの蒲焼きなどでおなじみの粉山椒です。若い芽は「木の芽」と呼ばれ和え物などに使われます。
山椒は、日本最古の史料『魏志倭人伝』や日本最古の歴史書『古事記』に、ハジカミという名称で登場しています。ハジカミは、山椒の古い呼び名であり、「ハジ」は熟した果実の皮がはぜることにちなみ、「カミ」はニラの古名でニラのように辛いという意味です。
山椒は現存する香辛野菜の1つといわれ、人間の生活の一部として使用されてきた馴染みの香辛料の1つです。薬効の高さから薬として使用されており、下痢などに効果があり多くの人々を救ってきました。
「山椒は小粒でもぴりりと辛い」ということわざもあります。
体は小さくとも才能や力量が優れていて、侮れないことを意味しており山椒は花・実・芽の全てを食すことができ、それぞれ調味料や薬味、漢方薬など用途別に用いられています。
山椒で注目したい栄養成分はサンショオールやシトロネラール、ジペンテンにフェランドレン、ゲラニオール、リモネンなどです。これらの栄養成分には胃腸の働きを向上させる効果や効能があり、漢方薬としてもたいへん重宝されています。
漢方薬として山椒を用いる際は、鎮痛効果や胃腸不良をはじめ、殺虫や回虫駆除などに用いられます。
山椒は北海道から九州地方の日本各地で自生しており、現在では中部や近畿地方を中心に栽培もされています。山椒の実は初夏に旬を迎えます。季節の変わり目で崩しやすい体調のコントロールにも一役買ってくれる山椒を、料理のアクセントに使用してみてはいかがでしょうか。