2016年9月20日 [お昼ご飯]
今日のメニューは
ほうとう風きしめん、温泉卵、なす塩揚げ、しそ和え、フルーツです。
主食のほうとう風きしめんは、山梨県を中心とする地域で作られる郷土料理"ほうとう"をきしめんを使ってアレンジし提供しました。
"ほうとう"は水分を加えた小麦粉を木製のこね鉢にて素手で練りざっくりと切った麺で、野菜とともに味噌仕立ての汁で煮込んだ料理です。
すいとんのような形をしている地域もあり、長い麺とは限らないようです。
由来は中国から禅宗とともに渡来してきた饂飩(はくたく)の音便したものといわれています。
戦国時代の甲斐国主である武田信玄が、甲州軍団の健康維持にと「陣中食」として食べたともいわれ、「宝刀」と当て字をして、
「武田信玄自らの力で具材を刻んだ」といった説。「放蕩」と当て字をして「空いた時間と手間で放蕩することができるため、ほうとうという名称になった」という説もあり、諸説があります。
"ほうとう"の具材には季節の野菜を中心として、夏はねぎ、たまねぎ、じゃがいもなど、
冬はかぼちゃ、さといも、人参、白菜、しいたけ、しめじ、などのきのこ類や肉類を入れることもあります。
以上のように豊富な具材が入るほうとうは野菜類のビタミンや繊維質を多く含み、小麦粉・イモ類のでんぷん、肉などのたんぱく質などバランスに優れた料理です。
うどんやそばと異なり麺には塩を練り込まず、生麺をそのまま具材とともに煮込みます。
麺から汁にとろみがつき冷めにくいのが特徴です。
日中が暑く、朝晩が涼しくなってきたこの季節は体調を崩しやすいときです。
栄養たっぷりで温まるほうとうを食べてみてはいかがでしょうか。