2017年8月10日 [お昼ご飯]
今日のメニューは、赤飯、ねぎとろろ焼き、青菜の煮付け、甘酢和え、ヨーグルト、鯛の吸物です。
ねぎとろろ焼きには、夏バテ防止に良い「ネギ」を入れました。
ネギには大きく分けて、白ネギ(根深ネギ、長ネギ)と青ネギ(葉ネギ)の二つのタイプがあります。白ネギは、盛り土をして日に当たる部分を少なくすることにより白い部分を多くしてあります。その他にも、ネギと玉ねぎの雑種である「わけぎ」や、さらに細い「あさつき」、若採りの「芽ネギ」など様々な種類があります。ヨーロッパでは、「リーキ」や「チャイブ」という西洋品種が栽培されています。
関東では「白ネギ」、関西では「青ネギ」が良く食べられてきたそうですが、現在は料理によって使い分けることが多くなりました。白ネギは加熱することによって甘みが出るため、煮込み料理や焼き鳥などに向いています。青ネギは香りがよく、生でも辛みが少ない ため、炒め物や薬味に使うと美味しく食べられます。
栄養成分も白ネギと青ネギで異なります。白ネギの白い部分には、ネギ特有の強い香り成分である硫化アリルの一種「アリシン」が豊富に含まれています。アリシンには、疲労回復効果や胃液分泌促進による食欲増進効果があります。また、強い殺菌効果もあるため、食中毒などの感染症予防にも効果的です。加熱すると効果が弱くなるため、匂いが気にな る方は加熱してから食べると良いです。
それに対し、青ネギは緑黄色野菜でビタミンやミネラルが多く、特にβカロテンを豊富に含んでいます。βカロテンは体内に入るとビタミンAに変換されます。ビタミンAには、 粘膜や皮膚、目の健康を保ち、免疫力アップや癌予防の効果があります。
今の時季、そうめんや蕎麦などを食べる際は、薬味としてネギをいれてみてはいかがでしょうか。しかし、アリシンは刺激が強く食べ過ぎると胃を悪くすることがあるので、た くさん食べる時には加熱するなどして工夫して食べましょう。