2017年8月12日
本年度も家族OB会から後援をして頂き「物故者慰霊の会」が開催されました。これまでに154名の方々が、ふくろうの杜でお亡くなりになられています。家族OB会の方々や、この1年間に亡くなられた入居者の家族様とで30名、それに入居者やスタッフも参加しました。冒頭に挨拶に立った理事長から、物故者慰霊のために高野山奥の院に法人から灯篭を寄進したいと話がありました。そののち、家族OB会会員でもある付知町の段戸山寶心寺住職星島光雅様が導師を勤められ、厳粛のうちに慰霊が進められました。
会の終わりに星島住職より以下のようなお話がありました。「『朝』という字は十月十日(とつきとおか)で成り立っています。十月十日とは赤ん坊が母親のおなかにいる日数で、十月十日で新しい命が誕生します。つまり『朝』を迎えるということは新しい命をまた頂くということになります」また『命の根っこ』という詩の紹介をされました。「木の根っこが腐ると幹も葉も花も皆枯れていく。人に言い換えれば、先祖を疎かにすると親も子も孫も滅んでいく」という内容の詩です。これからの話を聴き、今、この世生かされている私たちですが、日々新しい命に生まれ変わり、先祖を大切に思いながら、明るい笑顔で前向きに生きて行こうという気持ちになり、自分としっかり向き合う時間をいただきました。また、会場には今までふくろうの杜で亡くなられた方々のご芳名が掲示され、顔写真を集めた4冊のアルバムも置かれ、待ち時間にはそれらを見ながら懐かしいエピソードや人柄の話に花が咲いていました。物故者慰霊の会のあとには家族会OB会の年次総会が開かれ、新規入会されたご家族さんも一緒に今後の施設行事への協力や家族会との連携についてなごやかに協議されていました。暑い中、お忙しい中ご参加くださった皆様ありがとうございました。