2024年6月25日
朴葉の香りが良い季節になりました。
ふくろうの杜でも昼食に朴葉寿司が振る舞われました。昔からなじみのある朴葉寿司は、今年も入居者様に大好評でした。
その中でも朴葉寿司が大好きな、今年数えで104歳になるTさんを紹介します。
Tさんは、「入れ歯は付けたくない」とおっしゃるため、いつもはハンドミキサーでペースト状にした食事を食べておられます。しかしこの日は朴葉寿司を食べるために自ら義歯を付けて食事をしておられました。朴葉寿司を見た瞬間の目の輝きと笑顔は忘れられません。2個ずつの提供でしたが、一度に2個は食べられず、食べかけの物と残りの1個は夕食にとっておいてほしいとお願いを受けました。しかし、入梅前の多湿の時季、その日は気温も高かったため衛生面を考え、スタッフの判断で食べかけの物は破棄させて頂きました。夕食時、スタッフが残っている朴葉寿司を持って行くと「食べかけの物は?」と問われました。元々しっかりされている方ですが、食べかけの朴葉寿司の事を覚えておられるとは思っていませんでした。衛生上の問題もありましたが、1個あるからいいだろうというスタッフの安易な考えもありました。朴葉寿司がたくさん食べられると夕食を楽しみにされていたのに悪いことをしてしまったと反省し、やはり昔から馴染みのある大好きな味は、鮮明に記憶に残るものなんだなと改めて学んだ日となりました。 Y.R