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Vさんとの勉強会

2024年6月25日

Vさんとの勉強会

5月の下旬に来日し、ふくろうの杜に入職したVさん(インドネシア出身、女性)は、週に2回午後1時間ほど、研修担当者と日本語や介護用語、記録についての勉強をしています。

午前に行ったケアを自分で記録していくトレーニングの中で、わからない字や言葉があった時に担当者が説明をしていきます。担当者がホワイトボードに書く漢字の書き順をしっかり見た後、自分でノートに実際に書いて発音や意味を理解していきます。Vさんは、とても丁寧な字を書くことができ、同じ部署のスタッフ達も感心しています。

 時に担当者が驚く質問が飛び出すことがあります。先日も「おとしよりも職員も『よっこらしょ』と言います。『ようこそ』と同じですか?」という質問がありました。Vさんは英語がわかるので、大概の言葉は英語で伝えると理解できるのですが、これには伝え方に少しとまどった担当者です。

「ようこそ」は「welcome」だけど、「よっこらしょ」は...「自分が力を入れるときや他の人と力を合わせて何かをするときに一緒に出す声、言葉」と、物を持ちあげたり立ち上がったりするジェスチャーをつけて説明しました。「OK、先生」と理解してくれた様子で「ようこそ」と全く違う意味であることがわかり、大笑いのVさんでした。  

普段私たちが何気なく使っている日本語(東濃弁を含む)には、翻訳辞書アプリにも載っていない言葉があり、どのように伝えれば理解してもらえるかということに日々奮闘しています。特に触覚的な「ざらざら」「さらさら」「すべすべ」「べたべた」などは実際にそのような感触の物を触って理解してもらうのが一番わかりやすいようです。

介護現場でも分からないことは、すぐに先輩ケアスタッフに聞いて理解を重ねながら、1か月もしないうちに一つのおすまい(10名)の入居者さんの名前を覚え、好きな飲み物や食べ物を用意して、食事介助やトイレ介助ができるようになっています。タブレットでの記録も短文なら日本語でできるようになっています。

誰からも「優しくて、明るくて本当にいい子」と評判のVさん、無理のないように日本の生活や仕事に慣れてくれることを願っています。           事務課 Y.M

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